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整体のこと、アレクサンダーのこと [ボディワーク]

なぜ私は整体の仕事をすることになったのか、ということについて今日は少し書いてみたいと思います。それとアレクサンダーテクニークについても。
小さい頃からあまり身体が丈夫ではなかったのです。運動音痴でした。短距離走はだいたいビリ。マラソン大会で、途中で心臓が痛くなり、ビリに近い順番でゴールにたどり着くとたいてい、よく完走したね。という暖かい拍手で迎えられていたのです。
スポーツ、健康というキーワードからほど遠い人生。それでも身体を動かすことは嫌いではなかった。猫背で、気管支があまり強くなくて、いつもなんだか身体が歪んでいる気がしていて、じっとしていられない。なのでダンスなんかは好きでした。そして踊りを見るのも好きでした。20代前半の時に観たニューヨークから来日した女性3人での超即興のダンスパフォーマンス、その途切れることの無い動きの美しさと自由さに涙したことを覚えています。動けない辛さと、その逆に動けている時の喜びを知っていたのだと思います。多分その感覚が、今の仕事をしている元々のきっかけだと思います。その後親に反発して東京に出て一人、自分にしか出来ない芸術表現をしようと心に決めていました。色々な人に出会って別れて再会して、また別れて、そしていつもお金がぎりぎりで。限界も感じて、数年前に表現活動を休止して、その頃虜になっていた自家製酵母の研究を仕事にすることに専念しようと思っていたところ、そのプロジェクトが思っていたより短期で終わってしまった。どうしようかと思い悩んでいた時に見ていた求人誌に載っていた所に試しに研修を受けてみようと来てしまったのが間違いの始まり。ひとり一人の方の身体のケアにたずさわることを、まがりなりにも志してしまったのです。
このブログを書くことになったきっかけであるアレクサンダーテクニークについは、ダンスをしている友人からも聞いていて、身体上のトラブルがあった時に個人の先生にアドバイスを受けるつもりで通ったことがありました。現在お世話になっている整体院さんとは何の関係もないのですが、やはり技術習得と、向上途中の身体面、精神面でつまづいていた2年前のある日から、ひょんなきっかけでもう一度このアレクサンダーを学んでみたいと思って続けていて、ずいぶん助けられました。整体の先輩からは遠回りだと言われます。それでもスポーツ体験の少ない私にとって、本当に助けになっています。私にとって、身体の使い方のヒントをくれて自分で考える方法を学べる場所。そうこうしているうちにもう50歳。歳はどんどんとっていくけれど、若い頃に比べるとおかしなことに、健康になっています。整体院ではまだまだまわりの先生の力を借りることの多い身で大きなことは言えませんが、志は大きく持ちたい。失敗すると身を小さくしてしまいがち。「人は誰でもそのままで素晴らしい大自然の設計図を持って生まれた。」「あなたはもっと大きな存在だ。」アレクサンダーテクニークは生きる技術と思えます。そして困ったことに、反発してしまった整体院の上司である先生が、全く同じ意味のことを繰り返し別の言葉で自分に言い聞かせてくれていたことに気がつき始めています。 周囲の状況は自分の物の見方で変わってくる。「ありがとう」そしてわたしは目の前に広がる2つか3つの道のどれかを選択する時に来ているようです。ずいぶん遠くまで歩いて来たように思っていたのに、全ては始まったばかりです。
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